2013年4月27日土曜日

ウサギの耳みたいなラベンダー



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(アボンビューラベンダー)
去年の母の日にプレゼントした鉢植えを母が庭に地植えし、
今年も花を開いてくれました。
 母はラベンダーの香りと色が好きですが、香がとても良いイングリッシュラベンダーはうちの庭にはどうしても育ってくれないそうです。
残念ですが、気候と土が合わないのでしょう。
 けれど、このアボンビューラベンダーのようなフレンチラベンダーだと、
比較的暖かい気候の夏にも強いそうです。無事に根付いてくれました。
うさぎの耳みたいな花の形も、フレンチ仲間に多いようです。

 
 数年前の7月、ラベンダーだらけの北海道・富良野へ母と行きました。
私は富良野周辺を何度も訪れたことがありますが、大雪山登山へ直行していたので、
ちょうど花盛りのラベンダーは初体感でした。
 ですから、びっくりしました!
思いのほか広々とした斜面を埋める、紫の迫力。そして香り。
有名な農園だけではなく、公園や路肩などあちこちにラベンダーが植えられている
ので、富良野の町全体にあの素敵な香りがただよっていました。
あれだけたくさんの花を維持するのは、大変でしょうね…。
鮮やかな花のじゅうたんと香りの記憶をスタンプされ、今もよく思い出します。

 庭に咲いているうさぎ耳ラベンダーは、富良野みたいな香りはしませんが、
花に鼻を近づけてみると、うっすらといい香りがします。





2013年4月18日木曜日

震災で消えた小さな命展・・・20



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(雲の平原 四国地方上空)
福岡展が昨日17日までで終了しました。
私は、搬入の10日から14日まで行ってきました。
デパートのエントランスなので、命展を見ない人たちも
足早に行き交う場所でした。
ギャラリーと異なり、音や空気や外からの臭いなどが絶えず
混ざり合っては消えていくような流動的な空間でした。


 この場所で展覧会をやっているのを知らない人が目を止めた時、
まず何を思うのだろうと想像しました。
(何の絵?震災チャリティーと書いてある?犬?猫?)
そんなふうな表情で足を止めてくれる人には案内状を渡し、
これがどのような展覧会なのか説明してみました。
エレベーターホールでもあるその場所で、エレベーターが来るまで
待つ人の中にも、案内状を渡すとあとで寄ろうかな
という人がいました。


絵の中の動物たちは、東京展の時と異なる表情でした。
お隣どうしで話しているような雰囲気です。
(何だかにぎやかな場所だね、前も後ろも人が歩いてるよ)
パネルの裏表に彼らはぶら下がっているのです。
(いいにおいがする!)
目の前に、パン屋さんがあるのです。


 急ぎ足ですり抜けていく人々もいるので、
ドキドキ不安を感じた絵の動物もいたかもしれません。
けれど、寄り集まった彼らは、怖がっている仲間によりそって、
かばってくれているようにも感じました。


被災地から遠い西の都市でも、命展の主旨のタネがまかれたことを
信じたいと思います。




2013年4月7日日曜日

震災で消えた小さな命展・・・19



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(韓国文化院ギャラリーMi)
昨日、東京での第一回目の展示が終了しました。土日をはさめなかったことと、
時間が17時までだったことで足を運びにくかったと思いますが、たくさんの方に観てもらえたそうです。
私は、3日に高校時代の同級生と訪れましたが、昨日は搬出のお手伝いをかねてお邪魔しました。
(両日とも何故か暴風雨!旅行では晴れ女なのに…)

久しぶりに絵を見たとき、「あれ?何かかわった。」
と思いました。
自分が送り出した子だけでなく、他の作家さんが描いた子でも思いました。
いたずらっこに見えたのに、すっかり落ち着いてドーンとしていたり、
おとなしく見えたのに、自己主張が強く目立つようになっていたり…。
絵の中で彼らが生きているのをつくづく感じました。


たくさんのボランティアさん方に支えられて彼らは再び旅立ちました。
毎回ですが、感謝したいと思います。

福岡展示のスタッフが極端に足りないそうなので、
私もお手伝いに行く予定です。
福岡でもまた、彼らの違う表情が見られるのかもしれないので楽しみです。