2013年4月18日木曜日

震災で消えた小さな命展・・・20



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(雲の平原 四国地方上空)
福岡展が昨日17日までで終了しました。
私は、搬入の10日から14日まで行ってきました。
デパートのエントランスなので、命展を見ない人たちも
足早に行き交う場所でした。
ギャラリーと異なり、音や空気や外からの臭いなどが絶えず
混ざり合っては消えていくような流動的な空間でした。


 この場所で展覧会をやっているのを知らない人が目を止めた時、
まず何を思うのだろうと想像しました。
(何の絵?震災チャリティーと書いてある?犬?猫?)
そんなふうな表情で足を止めてくれる人には案内状を渡し、
これがどのような展覧会なのか説明してみました。
エレベーターホールでもあるその場所で、エレベーターが来るまで
待つ人の中にも、案内状を渡すとあとで寄ろうかな
という人がいました。


絵の中の動物たちは、東京展の時と異なる表情でした。
お隣どうしで話しているような雰囲気です。
(何だかにぎやかな場所だね、前も後ろも人が歩いてるよ)
パネルの裏表に彼らはぶら下がっているのです。
(いいにおいがする!)
目の前に、パン屋さんがあるのです。


 急ぎ足ですり抜けていく人々もいるので、
ドキドキ不安を感じた絵の動物もいたかもしれません。
けれど、寄り集まった彼らは、怖がっている仲間によりそって、
かばってくれているようにも感じました。


被災地から遠い西の都市でも、命展の主旨のタネがまかれたことを
信じたいと思います。




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