2013年6月30日日曜日

震災で消えた小さな命展・・・21



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(台南三越会場入り口)
 小さな命の絵たちが、再び海を越えて台湾へ行きました。
台湾南部の都市、台南での展示が25日からスタートしています。
命展のブログで紹介されている写真を見ると、素敵なディスプレイで飾られた立派な会場で開催されていました。有難く感謝したいです。 
 
 台湾でベジタリアンの食事を「素食」と言うと聞きました。
素食では動物性の食べ物を禁じるだけでなく、ネギ類やニラ、ニンニクなどの臭いが強い野菜も除くそうで、それらの野菜を五葷(ごくん)と言うそうです。
仏教・道教の教えの中では、五葷の野菜は刺激成分を含む為、人を興奮させたり欲を起こさせるものが多く、平常心で教えに身を投じることの邪魔になるらしいのです。
プラスの方に言い換えれば、五葷は人のエネルギーを増大させて元気にしてくれるのではないでしょうか。五葷が大好きな私としては、かばいたくなるのでした。
 特に長ネギは私にとって必須な野菜です。さすがに外出するときは控えますが、在宅時はこれでもか!というくらい長ネギだらけの食卓です。
 
 節度ある平穏な心と体を保つには素食をとり、五葷・酒類を排除しなくてはならないようですが、五葷・酒類ともにかかせない欲の多い私は、どうしたらよいものでしょう…。





2013年6月23日日曜日

暮れない夜



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(ゴーヤの赤ちゃん)
 2日前の夏至は、梅雨らしい雨降りで陽の長さを実感できませんでしたが、昨日は晴れ間が多く、遅くまで明るい夕空が様々な雲をのせていました。
 今年の冬に訪れたフィンランドでは、夏至のお祭りが行われているのと聞きました。
夏至を境に長くなっていく夜の時間、野外をうろつくワルイモノを追いはらう目的で焚き火を燃やし、祭りとして楽しむようです。
 世界のあちこちで夏至祭りは行われるようですが、白夜の北欧で明るい空を背景に大きなかがり火を焚く祭りを想像すると胸がざわざわします。
 

 幼い頃に読んだ『小さなスプーンおばさん』という童話。物語の中にはノルウェーの風土がたくさんしみこんでいました。パンケーキにたっぷりぬったコケモモジャムが美味しそうでしたし、しょうが入りクッキーというものは不思議で仕方ありませんでした。
 なによりあこがれたのは、ふだんは普通の大人なのに突如ティースプーンくらいに小さくなってしまうおばさんが、小さくなると動物たちと会話が出来ること。非常にうらやましくて、自分もそんな運命だったらいいのに…とあこがれました。でも、夏至祭りの大きな焚き火のてっぺんへよじ登った小さなおばさんが、危機一髪で大切な探し物とともに帰還する話にはヒヤヒヤして、小さくなるのは命がけだなと思ったものでした。

 いつか夏の北欧にも出かけて、湖と森の上に広がるなかなか暮れない夜を眺めたいです。