2013年9月26日木曜日

震災で消えた小さな命展・・・23



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 岩手県宮古市をたずねました。
命展2の最後の会場で、自分が描かせていただいた絵をお渡しすることが出来ました。宮古で被災されながらも、命展を支えてくださっている方たちともお会い出来て、嬉しかったです。


 写真の景勝地は宮古市田老町にある「三王岩」です。
私はここを訪れるのは今回で3度目でした。
初めてきたのは、まだ若い頃、電車やバスで東北を巡った時。
2度目は、震災の1年半前で、父母を連れて行った車で北東北旅行。

 岩を望む展望園地も破損することなく以前と同じようにありました。
岩があの日に見ていた恐ろしい風景を思うと胸が痛みます。

命展2はこの会場で終わりですが、自分に出来る支援が何かありましたら、
また参加させていただきたいと思っています。




2013年9月17日火曜日

震災で消えた小さな命展・・・22



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(スイス・ミューレンで出会ったかわいい家に住むウサギさん)

 2度目の東京展が今日の夕方までで終了し、搬出を終えたと聞きました。
作業をしてくださった方たち、そしてパート1に続いてあたたかく会場を提供してくださった
一口坂ギャラリーの藤代さんに感謝したいと思います。
本当に、有難うございました。

 台風が暴れた連休でした。水害で泥水に埋まった町。竜巻で屋根が消えた住宅。
「まさか自分のところがこんなことになるなんて…」
と嘆く方がテレビに映っていました。
つくづくそう思います。自分がそういう目に遭うと思って毎日生きている人は少ないと思います。
台風のように、ある程度構えて備えられる災害でも予想外な大惨事になりますから、
予測できない地震など、まさに想定外です。

 「震災で消えた小さな命展」にいらして、
「自分のうちにも動物がいます…絶対守れるように考えなくては…。」
と話してくれた方は、少なくとも会場に来る前よりも、いざという時への心構えが手厚くなったかと思います。すぐ出せる所に家族(もちろん動物の家族も)の必需品をまとめ、少しでも持ちやすいように…ちょっとした工夫が速やかな避難に結びつくかもしれません。
 日ごろ、大切なものをどう守るかをシュミレーションしておかなくちゃいけないと思い知りました。

 
 小さな命の絵は、いよいよ最終会場の岩手県宮古市へ向かって行きました。
宮古から先は、それぞれの家に帰って行くのですね。



 




2013年9月7日土曜日

虹の中



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 8月の少ない雨量を取り戻すように、私の住む地域では9月に入ってから豪雨が続きました。

 8月は、いつものんきな私にしては珍しく用事が重なり、あっという間に過ぎ去ってしまいました。作品を創っていた前半、あまりの猛暑に夏は終わらないのではないかと思っていました。
旧盆から後半にかけてはスイスへ行き、日本の暑さをすっかり忘れかけていました。
ようやく涼しくなった夕暮れ、鈴虫の声に9月を実感しています。


 先日、激しい雷雨の後に見事な虹を見ました。太くはっきりとした虹でした。
虹の向こう側の景色が美しく染まり、あの中に立てばすべて虹色に見えるのでは!とドキドキするような鮮やかさでした。カメラを持っていたら撮影できただろうなと思います

 
 写真は、スイスのシルトホルンという山にロープウェーで登った朝出会った、ブロッケン現象です。虹の輪の中に、私自身の影が長い手足で現われました。
 以前、日本の山の上でもみえたことがあったのですが、今回は長時間はっきりとみられたので、私の古いカメラでも写真におさめることが出来ました。
 この現象を科学的に説明出来なかった大昔、遭難しそうな時だったら恐怖して立ちすくんだろうと思います。
 でも、どんな原理だとわかっていても、とても不思議な荘厳な気持ちになりました。嬉しくて大興奮の気持ちもありました。虹の中に(影だけど)自分がいるなんてとても良いことが訪れそうで、幸せな気持ちになりました。