2014年5月31日土曜日

老樹の耳



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先日、那須の山で面白い樹とあいました。
かなりお年寄りのミズナラさんです。ふくよかな耳を森に向けていました。
裏側にまわると幹に大きな洞があいていて、もうすぐ朽ちてしまうのかと思いきや、
上方には新しい枝を張り出そうとしています。
 このような樹とあうと、いろいろな物語が浮かびます。
林の向こうにそびえる那須連山から吹いてくる風や、ふもとの高原からあがってくる
様々な音を聴いているうちに、こんな立派な耳が出来たのかもしれません。
森に住む生き物は、この大きな耳を頼りにしている気がします。
長雨の季節がどれくらい近いのか、毎年訪れる夏鳥たちはどのくらいやってきたか…いろいろ知っていそうなのです。
どうか、末永く健在でおられますように。




2014年5月10日土曜日

虹、3つ



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昨日午後は、天候の急変で豪雨や雹が降ったりした地域もあったそうですが、
私の住む町では雷雨がさーっと素早く通り過ぎました。
 
 夕方の黄色い陽が強く射し始めたので、もしや!と思い空を仰ぐと…二重の虹が!
嬉しくなって写真をバチバチ撮っていると、もう一つ不思議なものを見つけました。
写真に上手く写らなかったのですが、濃い方の虹の内側に、もう一つうすい虹がくっついたように広がっていたのです。なんだか虹が太ったみたいでした。


 後で調べると、濃い虹が主虹、外側の薄めの虹が副虹、主虹の内側に広がっていたのは過剰虹という名前がついていました。
難しい名前と原理はさておき、とにかく幻想的で美しい光景でした。
 二重虹は、大地震の前兆などということもあるそうですね。
実際、東日本大震災の前にも見られたという記述がありました。
でも私には、とても素敵な良いことが起きそうな幸せな気分でした。
自分の感覚を信じたいなと思います。