2015年3月1日日曜日

菜の花の道


近所にこんなのどかな道があります。用水路と田んぼにはさまれた一本道が長く続き、
その畦側にはこのような菜の花が列になっています。この季節に通ると嬉しくなる道です。
 

 けれどこの道、一年に数回、悲しい気持ちになる道になってしまいます。
除草剤で褐色に枯れた草の列が、むれたような臭いとともに連なるのです。

 草刈機で刈る労力が無いから仕方ないだろう…農道沿いの農家の方はそう言うかもしれませんし、
今の除草剤はちっとも危険じゃないんだよ、とマスクもせずに散布する方をみかけます。

 除草剤の種類は多く、近所でも、ごくふつうに庭の軒先で使用されている方がいます。
それほど害がないんじゃない?と思っている方が多いのでしょう。
けれど、散歩しているワンちゃんに害がおよんで、命を落としてしまったという話を聞ききました。
体の大きな人間だって、蓄積されればやはり危険なものになるでしょう。
草が枯れるのですから、害がないはずはありません。

 その道沿いで芽吹くことを止めた草花がたくさんありますが、菜の花は除草剤に負けず、
毎年道を彩ってくれるようです。
 菜の花たちは、耐性を持って強く進化してくれているのでしょうか。
毎年再会すると、ほっとします。でももし、見えないはずの有害物質がはっきり見える能力があったなら、
吸い込んだ毒素が花の列を染めているのも見えるかもしれません。
 

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