2015年4月30日木曜日

震災で消えた小さな命展・・・30

 
現在、茨城県の結城市で開催中ですが、今週の日曜日まで東京の会場・六本木俳優座で開催されていました。
一歩外は首都高速が走り、にぎやかな通りがある場所で 、絵の動物たちは飾られていました。

 車椅子のお客さんが訪れたとき、私はあっと思いました。
ロビーへ降りる段差にはスロープもないし、舞台のホールへ上がるエレベーターが
ない建物だということを、その時知ったのです。

 最近の建物はバリアフリーを考慮してつくられているのでしょうが、日本の設備は国際的な基準でみると、かなり低いようです。
東京オリンピックの会場となる建物に、車椅子観覧席数が少ないという指摘を受けたニュースも最近聞きました。
 
 国の基準や国際オリンピック委員会の指摘がなくても、ビルの持ち主や運営主の方が思い立てば、ちょっとしたバリアフリーは実現できるのではないでしょうか。
俳優座のように古い建物でも、簡易的なスロープや、階段の手すりを利用したリフトなら改築工事できるのではないかなと思いました。
(建築のことなど素人の私が言えることではないかもしれませんが…。)

 会場を訪れた車椅子の方は、「ごめんなさい、重いでしょう、すみません。」
と何ども頭を下げながら、人力で階上へ運ばれていました。
あのようにすまなそうな思いをしないで、ゆっくり舞台や展示を観に来られるようになってほしいです。

2015年4月5日日曜日

るすばんねこ 2

ニャアコちゃん、るすばんをしてから10日が経ちました。
明日はようやく、うささんが帰ってきます。
チューリップが咲いた軒先を、眠そうな顔で眺めていたので、
外からカメラを向けると大あくびしてくれました。

 ニャアコちゃん、時々部屋のある一角をじっと見つめるので、もしやそこには見えないダレカが
いらっしゃるのでは、と私も見つめてみるのですが見えません。
そして、電子レンジが作動するとその周辺の空間を目を丸くして凝視します。
ものすごい電磁波が部屋にうずまいているのでしょうか?
もちろん、私には見えません。

 でも本当に見えないのかな?見えないと思い込んでいるから見えないだけでは?
私には見えないと決定された視神経でカバーされた空間を
見ているだけじゃないのかな?と思うことがあります。

 けれど鈍い私にも、気配なら感じることがあるのでした。
意識していないスキだらけの時に、「あれ?何か目の前を通った…。」と感じることがあり、
そんな時「今の見えた?」と近くにいたニャアコちゃんに聞いてみました。
しかし、そういうときに限って眠そうに知らんぷりのニャアコちゃんです。

 ニャアコちゃんから見れば、「なんでそんなに見えないものが多いにゃ?ヒトって不便にゃ。」
と言いたいところかもしれません。