2017年7月16日日曜日

るすばんねこ 28

 ニャアコちゃん、最近このダンボールがお気に入りです。深さと広さがちょうどよいらしく、夏用のベッドにちっとも入らず、ここで寝起きしているのでした。
 
 九州北部の水害に心が痛む日々です。私は現地支援へ参加できそうにありませんが、昨日からの3連休、かけつけてくれているボランティアのみなさんが多いと聞きました。本当に感謝です。
 昨年春、熊本支援へ出かけていた頃、私がお世話する動物はるすばんねこのニャアコちゃんだけだったのですが、今年は事情がちがいます。ニャアコちゃんの隣室には、保護施設から引き取った盲目のお年寄り犬・ポテトちゃんが暮らしています。
 そしてちょうど一年前、炎天下の駐車場に遺棄されていた離乳したての子猫・マーブルは、私の老父母に育てられ、順調に大きくなりました。目の前にいる3つの小さな命。一緒に暑い夏を乗り越えなくては!
 
  私が日頃、非常時を考えて動物たちにしているそなえは、まず彼らの主食を常に備蓄しておくこと。そして、なるべく食の幅を広げておくこと。一つのフードだけにかたよらず、複数のフードに慣れていれば、非常時の困りが少しは減るからです。
 昨年、熊本の避難所で、そんな困りごとを耳にしました。限られた支援物資の中で、動物関連はさらにわがままをいえない状況でした。フードを配っても、遠慮する被災者の方たち。
「これはいいです。うちの猫、○○○しか食べないの、すっかり食欲なくなってしまって…。」
 人間は非常時だから妥協しようという考えになりますが、動物たちはそうはいきません。
お腹がすけば食べてくれる動物もいるでしょうが、なかなか頑固な動物が多いようです。
 
 頑固の代表であるニャアコちゃんの食の幅は、ポテトちゃん・マーブルちゃんと比べても郡を抜いて狭いです。
 食の幅だけではなく、ダンボールの好みも!この箱に落ち着く前に、もう少し浅いのや広いのを持ってきても居つかなかったし、遠回りして避けたりしていました…。車の中で過ごす避難訓練でもしておきたい気分ですが、そんなことしたら、私はニャアコちゃんに一生恨まれそうです。
 
 
 

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