2017年12月5日火曜日

時を越える樹




 去年、群馬県の山で撮った 栃ノ木の大木です 。小学3年の国語教科書に出てくる『モチモチの木 』を読んで、この写真を思い出しました。
 私がこどもの頃から学校で読み聞かされている物語。印象深いのは、モチモチの木の実で作られるという、ほっぺが落ちるほどうまいおモチ。それと、モチモチの木に輝く幻想的な灯り。この写真のようにすっかり葉を落とした大木が、山の神様のお祭りの夜、枝いっぱいに灯りを点して輝くというのです。私は、見たいな~と思いました。勇気がある子にしか見られないと言うけど、自分は勇気があるのかな?と考えたのをおぼえています。久しぶりに読むまで記憶になかったのですが、物語の中でじさまは、主人公の豆太へ、勇気以外にも大切なことを伝えていました。
「…にんげんやさしささえあれば、やらなきゃならねえことはきっとやるもんだ…」
 いいこと言ってるねえ、じさま❗私は、強さは優しさから生まれると信じています。
 今から五十年近く前に出版された絵本ですが、きっとこの先も長く親しまれるのでしょう。生きている時代を越え、心に残る物語を自分も生みたいな…つくづくそう思いました。

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